妊娠中の抹茶は1杯までならOK|時期別の目安と「飲んでしまった」ときの対処法

「抹茶ラテをうっかり飲んでしまった」

「妊娠初期に抹茶アイスを食べてしまった」

妊娠中に抹茶を口にしたあとで、不安に感じて検索された方も多いのではないでしょうか。

抹茶はコーヒーと同じくらいのカフェインを含む一方で、葉酸やテアニンといった妊娠中にうれしい成分も豊富な飲み物です。

大切なのは「飲んではいけない」と一律に避けることではなく、量と時期、そして他のカフェイン源との合計を意識することです。

この記事では、抹茶のカフェイン量を市販品ごとに比較しながら、妊娠初期・中期・後期それぞれの飲み方の目安、そして「すでに飲んでしまった」ときの落ち着いた対処法までを具体的に解説します。

漠然とした不安をはっきりした行動に変えるためのヒントとして、ぜひ最後までお役立てください。

目次

結論:妊娠中の抹茶は1日1杯までが安心の目安

結論からお伝えすると、妊娠中の抹茶は1日に薄茶1杯(約64mg)までであれば、過度に心配する必要はないと考えられています。

これは、世界保健機関(WHO)などが示す妊婦のカフェイン摂取量の目安1日200〜300mgのうち、抹茶1杯が約3分の1を占める計算になるためです。

ただし、コーヒーや紅茶、抹茶スイーツなどからもカフェインを摂る可能性があるため、抹茶だけで上限まで飲むのは避けたいところです。

「他にカフェインを摂っていない日に、1日1杯まで」を基本ラインに置くと、無理なく続けられます。

では、なぜ「1杯」が目安になるのか。次の章から、市販品ごとのカフェイン量、妊娠時期による違い、すでに飲んでしまった場合の判断基準まで、順番に確認していきましょう。

抹茶・抹茶ラテ・抹茶スイーツのカフェイン量を一覧で比較

「抹茶」と一口に言っても、薄茶・抹茶ラテ・抹茶アイス・抹茶スイーツなどで含まれるカフェイン量は大きく異なります。

妊娠中の自分の摂取量を把握するためには、よく口にする市販品ごとのおおよその数字を知っておくことが何より役立ちます。

以下の表は、文部科学省「日本食品標準成分表」と各メーカー公表値をもとにした、代表的な抹茶製品のカフェイン量の目安です。

飲み物・食品1回あたりの量カフェイン量(目安)
抹茶(薄茶)1杯(粉末2g)約64mg
抹茶ラテマグ1杯(200ml)約30〜60mg
抹茶アイス1個(120ml)約10〜30mg
抹茶クリームフラペチーノショート約54〜78mg
抹茶チョコレート1個(約5g)数mg程度
ドリップコーヒー1杯(150ml)約90mg
紅茶1杯(150ml)約45mg
麦茶・ルイボスティー0mg

表からわかるように、もっともカフェインが多いのは茶筅で点てた抹茶(薄茶)とカフェチェーンの抹茶フラペチーノ系です。

一方で抹茶アイスや抹茶チョコは意外と少なく、「1個食べてしまった」程度であれば、ほとんどの場合に過剰摂取にはなりません。

市販の抹茶ラテはお店によって2倍以上の差がある

抹茶ラテは商品によって使用する抹茶の量が大きく異なります。

家庭で作る薄めの抹茶ラテは1杯あたり30mg前後ですが、カフェチェーンの濃いめの抹茶ラテは70mgを超えることもあります。

妊娠中に抹茶ラテを楽しむ場合は、できれば自宅で抹茶パウダー1g程度に温めた牛乳を加えて作るのがおすすめです。

市販品を選ぶときは、ペットボトルやカップに記載されている成分表示でカフェイン量を確認しましょう。

抹茶アイスや抹茶チョコは「1個」なら気にしすぎなくてよい

抹茶味のアイスやチョコレートに使われる抹茶は、1食分でおよそ0.5〜2g程度が一般的です。

カフェイン量に換算すると数mg〜30mg程度に収まることが多く、1個食べた程度で過剰摂取になることはまずありません。

ただし、抹茶パウダーがたっぷりかかった濃い抹茶パフェや、抹茶の粉そのものを使った和菓子(抹茶わらび餅など)は例外です。

苦味を強く感じるほど抹茶が使われている商品は、1個でも50mg以上のカフェインを含む可能性があるため、量を控えめにしましょう。

妊娠初期・中期・後期で変わる抹茶の飲み方の目安

妊娠中のカフェインへの注意点は、実は時期によって少しずつ性格が変わります。

同じ「1日1杯まで」でも、初期はつわりや葉酸吸収、中期は貧血、後期は睡眠の質といったように、気をつけたいポイントが移り変わっていくためです。

以下の表で、妊娠時期ごとの抹茶の目安と注意点を一覧で確認しましょう。

時期おすすめの量特に注意したい点代わりにおすすめ
妊娠初期 (〜15週)控えめに (週1〜2杯)つわり・葉酸吸収麦茶・ルイボスティー
妊娠中期 (16〜27週)1日1杯まで貧血・鉄分吸収そば茶・コーン茶
妊娠後期 (28週〜)1日1杯まで 夕方以降は避ける睡眠の質・体の冷えデカフェ・温かい麦茶

妊娠初期(〜15週)はつわりと葉酸への影響に注意

妊娠初期は赤ちゃんの器官形成が活発に進む大切な時期で、葉酸の必要量がもっとも高まるタイミングでもあります。

抹茶に含まれるカテキンには葉酸の働きを妨げる作用が報告されているため、お茶ばかりで水分補給をするのは避けたほうがよいでしょう。

また、抹茶のタンニンや独特の苦味はつわり中の胃には刺激が強いことがあります。

気分が悪いときは無理に飲まず、麦茶やルイボスティーなど刺激の少ない飲み物に切り替えてください。どうしても飲みたい場合は、週に1〜2杯の頻度に留めておくと安心です。

妊娠中期(16〜27週)は鉄分の吸収に気をつける

妊娠中期に入ると、赤ちゃんの成長にともなって鉄の必要量が大きく増え、貧血になりやすくなります。

抹茶に含まれるタンニンには鉄分の吸収を妨げる働きがあるため、鉄分を多く含む食事の前後30分〜1時間は抹茶を避けるのがおすすめです。

鉄剤を処方されている方は、抹茶やお茶で薬を飲まないことも大切なポイントです。

鉄剤との飲み合わせについては、最近の研究ではそれほど神経質になる必要はないとされていますが、胃腸への負担を考えると水か白湯で服用するのが安心といえます。

妊娠後期(28週〜)は睡眠の質と体の冷えに配慮する

妊娠後期はお腹が大きくなって寝つきが悪くなる方が増える時期です。

カフェインの覚醒作用は摂取後30〜60分でピークに達し、4〜6時間続くとされているため、午後遅くから夕方以降の抹茶はおすすめできません。

また、冷たい抹茶ドリンクは体を冷やし、お腹の張りを招くことがあります。後期に抹茶を楽しむなら、午前中までに、温かい状態で1杯までを目安にしましょう。

「飲んでしまった」ときに落ち着いて確認したい3つのこと

「妊娠中とは知らずに抹茶ラテを飲んでしまった」

「うっかり抹茶アイスを食べてしまった」

そんなとき、不安で頭がいっぱいになる方は少なくありません。

ただ、結論からお伝えすると、1回程度であれば過剰摂取になるケースはほとんどなく、落ち着いて状況を整理することが何より大切です。

以下の3つのポイントを順番に確認してみてください。

その日のカフェイン合計量を計算してみる

まずは、その日に口にしたカフェインを大まかに合計してみましょう。

たとえば朝にコーヒー1杯(約90mg)、午後に抹茶ラテ1杯(約50mg)を飲んだ場合、合計は約140mgです。これは妊娠中の上限200〜300mgの範囲内に十分収まる量です。

複数の抹茶製品やコーヒーを重ねて摂ってしまった日でも、合計が300mgを超えていなければ、1日だけで赤ちゃんに重大な影響が出る可能性は極めて低いとされています。

心配を抑えるためにも、まずは具体的な数字に置き換えることをおすすめします。

翌日以降は量を調整して翌週でバランスを取る

カフェインの影響は累積的に考えるとよく、ある1日だけ少し多かったとしても、翌日からノンカフェインの飲み物に切り替えれば1週間単位ではバランスが取れます。

次の日からは麦茶・ルイボスティー・そば茶など、カフェインゼロの飲み物を中心にしてみましょう

「もう取り返しがつかない」と気に病む必要はありません。妊娠期間は長く、毎日のリセットを積み重ねることで赤ちゃんとお母さんの健康を守ることができます。

強い動悸や不調が続くときは必ず医師に相談する

動悸が続く、めまいがする、極端に眠れないといった症状があるときは、自己判断せずにかかりつけの産婦人科に相談してください。

インターネットの情報だけで判断することは、かえって不安を長引かせる原因になります。

また、もともと貧血傾向がある方や、妊娠経過に不安がある方は、定期健診のタイミングで「最近こんな食生活でした」と正直に伝えることが大切です。

医師は数字よりも全体の経過を見て判断してくれます。

妊娠中に安心して取り入れたい抹茶の代替ドリンク

抹茶を控えたいときや、もう1杯飲んでしまったあとに「もう少しほっとひと息つきたい」と感じる場面は多いものです。

妊娠中でも安心して楽しめるノンカフェインのお茶を、味わいの特徴とあわせていくつかご紹介します。

ノンカフェインの王道は麦茶・ルイボスティー・そば茶

麦茶は大麦が原料でカフェインを一切含まず、ミネラルや食物繊維も含む妊娠中の定番ドリンクです。

ルイボスティーは南アフリカ生まれのハーブティーで、ほんのり甘い後味と豊富な抗酸化成分が魅力。香ばしさを楽しみたい日はそば茶も良い選択肢になります。

どれも温めても冷やしてもおいしいので、つわり中の冷たい飲み物が欲しいときも、後期の体を冷やしたくない時期も使い分けやすいお茶たちです。

抹茶の風味が恋しいときは「デカフェ抹茶」も選択肢に

最近は通常の抹茶からカフェインを取り除いた「デカフェ抹茶」「カフェインレス抹茶」と呼ばれる商品が少しずつ増えています。

完全にゼロではないものの、通常の抹茶に比べてカフェイン量を9割以上カットしているものもあり、妊娠中でも抹茶の風味を楽しみたい方の頼れる味方になります。

ただし加工の過程で風味や色味が通常品とやや異なる場合があります。「妊娠中だけ」と割り切らず、お気に入りを見つけるつもりで複数のメーカーを試してみるのもおすすめです。

水出し抹茶はカフェイン量を抑えやすい飲み方

意外と知られていない方法として「水出し抹茶」があります。

カフェインは高温のお湯で多く抽出される性質があるため、冷水で点てることで通常より少ないカフェイン量で抹茶の旨味を楽しむことができます。

作り方は、冷水100mlに抹茶パウダー1gを加え、シェイカーやボトルでよく振るだけです。氷を入れてゆっくり味わうと、夏場のおやつタイムにもぴったり。

温かい抹茶よりも刺激が穏やかなので、つわり中の方にも試していただきやすい方法です。

まとめ:時期と量を意識すれば妊娠中も抹茶を楽しめます

妊娠中の抹茶は、1日1杯(薄茶で約64mg)までを目安にすれば、過度に心配する必要はないと考えられています。

重要なのは、抹茶単体の量ではなく、その日の他のカフェイン源も含めた合計を1日200〜300mg以内に収めることです。

妊娠初期は葉酸とつわり、中期は鉄分の吸収、後期は睡眠と体の冷えに気を配り、時期に合った飲み方を選びましょう。すでに飲んでしまったときも、合計量を冷静に計算し、翌日からの食生活で調整すれば1週間単位でバランスを取れます。

不安なときに頼れるのは、ネットの情報よりもかかりつけの産婦人科医です。抹茶のある穏やかなティータイムを大切にしながら、赤ちゃんとの時間を心地よく過ごしていきましょう。

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