【初心者向け】抹茶をマグカップで点てる方法|茶碗なしでもふわふわに仕上げるコツ

「家で抹茶を飲みたいけど、茶碗は持っていないし、作法もよく分からない」

そんなふうに感じて、なかなか始められずにいませんか?カフェの抹茶ラテは気軽に頼めるのに、自分で点てるとなると急にハードルが上がりますよね。

結論から言うと、抹茶は家にあるマグカップで十分おいしく点てられます。

おいしい抹茶を作れるかどうかは、器の種類よりも「少ないお湯で先に溶かす」という行為にあります。この手順さえ押さえれば、茶碗がなくてもダマのない、ふわっとした口当たりの抹茶が作れます。

私自身も、日ごろから使っているマグカップで抹茶を点てていました。最初の数回は、底にダマが残ったり、泡がまったく立たなかったりと失敗ばかり。

原因を一つずつ調べて手順を見直したところ、今ではマグカップで点てる一杯が朝の習慣になっています。

そんな私の経験を活かして、この記事では、抹茶をはじめて点てる人に向けて、次の3つをまとめました。

  • 点てやすいマグカップの選び方、最低限の道具、分量の目安
  • マグカップで失敗しない5つのステップ
  • ダマ・泡立たない・苦いなど、よくある悩みの原因と解決法

作法は気にしなくて大丈夫です。自分のために、家で気楽に飲む一杯として読み進めてみてください。

目次

マグカップで抹茶を点てる前に用意するもの

マグカップで抹茶を点てるのに、特別な茶道具は必要ありません。

ただし、マグカップの形や分量の目安を知っておくだけで、仕上がりはかなり変わります。

ここでは、はじめてでも失敗しにくい準備のポイントを紹介しますね。

点てやすいマグカップの選び方

マグカップなら何でもいいかというと、実は点てやすさにかなり差が出ます。抹茶を泡立てるには茶筅を前後に素早く振る必要があるので、器の中に茶筅を動かせるスペースがあることが大切です。

口が細くて深いマグカップだと、茶筅が縁や側面に当たってしまい、うまく振れません。反対に、口が広くて底が平らなものなら、茶筅がしっかり動いて泡も立ちやすくなります。

迷ったら、スープカップやカフェオレボウルのような、少し浅めで広口のものを選ぶと扱いやすいでしょう。

チェックポイント点てやすい点てにくい
口の広さ直径9cm以上の広口口が細くすぼまっている
底の形平らで広い丸い・狭い
深さ浅め〜ふつう深くて細長い
容量250〜350ml程度大きすぎる(お湯が少なく見えて泡立ちにくい)

抹茶・茶筅・茶こしの3つがあれば十分

道具は、抹茶・茶筅・茶こしの3つがあれば始められます。茶杓(ちゃしゃく)や茶碗といった本格的な道具は、あとから追加しても遅くはありません。

茶筅は、マグカップで使うなら穂の数が多めのものが扱いやすいです。穂が細かいほど泡が立ちやすく、初心者でもふわっと仕上げられます。

最近は、マグカップでの使用を想定した小ぶりの茶筅も販売されています。

道具役割代用できるもの
抹茶主役。初心者は飲みやすい薄茶用がおすすめなし
茶筅抹茶とお湯を混ぜて泡立てるミルクフォーマー、小さな泡立て器
茶こし抹茶をふるってダマを防ぐ目の細かいストレーナー
計量抹茶の量をはかるティースプーン

計量スプーンがなくてもOK!分量の目安

抹茶1杯分の目安は、約1.5〜2g、お湯70〜80mlほどです。計量スプーンがなくても、ティースプーン軽く1杯で約1.5〜1.7gになるので、家にあるもので十分はかれます。

お湯の温度は80℃前後が目安になります。沸騰したお湯をそのまま使うと苦みが出やすいため、一度別のカップに移して少し冷ましてから使いましょう。

項目目安
抹茶約1.5〜2g(ティースプーン軽く1杯)
お湯70〜80ml
お湯の温度80℃前後

マグカップで抹茶を点てる方法【5ステップ】

ここからは、実際の点て方を5つのステップで解説します。茶碗で点てる方法と大きく違うのは、ステップ③の「少量のお湯で先に練る」工程です。

マグカップは底が狭い分、ダマが残りやすいので、この一手間が仕上がりを大きく左右します。

まずは全体の流れを確認しておきましょう。

①マグカップと茶筅をお湯で温める

まず、マグカップにお湯を注ぎ、茶筅の穂先をお湯に浸しておきます。マグカップを温めておくと、点てている間に抹茶が冷めにくくなります。

茶筅を浸すのは、乾いた穂先が折れるのを防ぐためです。竹でできた茶筅は、乾いた状態で強く振ると先が折れることがあります。

温め終わったらお湯を捨て、マグカップの内側の水気をキッチンペーパーなどで拭き取ってください。水滴が残っていると、抹茶がくっついてダマになりやすくなります。

②抹茶を茶こしでふるい入れる

茶こしをマグカップの上にのせ、抹茶を入れてスプーンの背で軽く押しながらふるい落とします。抹茶はとても細かい粉なので、湿気を吸って小さな粒になりやすい性質があります。

ふるう工程を省くと、どれだけ泡立てても小さなダマが残りがち。私も最初はこの工程を飛ばしていて、底に溶け残った粉が口に残るのが気になっていました。

ほんの10秒ほどの作業で口当たりがなめらかになるので、ぜひ取り入れてみてください。

③少量のお湯で先に練って溶かす

ここが、マグカップで点てるときに一番大切な工程です。いきなり70〜80mlのお湯を全部注ぐのではなく、まずは20ml程度(大さじ1〜2杯ほど)の少ないお湯を入れます。

少量のお湯を加えたら、茶筅で底をなでるようにゆっくり混ぜて、抹茶をペースト状にしてください。粉の塊がなくなり、なめらかな状態になれば完了です。

マグカップは茶碗に比べて底が狭く、粉が隅にたまりやすい形をしています。最初から大量のお湯を注ぐと、粉が浮いたり底に沈んだりして溶けきりません。

先に少量で練っておけば、ダマはほぼ防げます。

④残りのお湯を注ぐ

抹茶がなめらかに溶けたら、残りのお湯を注ぎます。合計で70〜80mlになるように調整しましょう。

お湯の温度は80℃前後が目安です。

熱すぎると苦みや渋みが強く出て、ぬるすぎると泡が立ちにくくなります。温度計がなくても、沸騰したお湯を一度マグカップや別の器に移せば、だいたい80℃前後まで下がります。

⑤手首を前後に振って泡立てる

最後に、茶筅で泡立てていきます。コツは、茶筅を底から少し浮かせて、手首を使って前後に素早く振ること。腕全体ではなく、手首から先だけを動かすイメージです。

茶筅の動きは、アルファベットの「M」や「W」を書くように前後に往復させるとうまくいきます。15〜20秒ほど振ると、大きな泡が少しずつ細かくなっていくはずです。

細かい泡がそろってきたら、表面をなでるようにゆっくり動かして泡を整えます。最後に、茶筅をマグカップの中央から静かに引き上げれば完成です。

マグカップで点てるときによくある失敗と対策

はじめて抹茶を点てると、思ったように仕上がらないことも多いです。ただ、失敗の原因はだいたい決まっていて、手順を少し変えるだけで解決できます。

ここでは、マグカップで点てるときに起こりやすい4つの失敗と、その対策をまとめました。

ダマが残る

ダマが残る原因のほとんどは、抹茶をふるっていないか、お湯を一度に全部注いでいるかのどちらかです。抹茶は湿気を吸いやすく、袋や缶の中で小さな粒になっています。

対策としては、ステップ②の「茶こしでふるう」とステップ③の「少量のお湯で先に練る」を必ず行うこと。

この2つをセットで行うだけで、ダマはほとんど気にならなくなります。

また、開封してから時間がたった抹茶は湿気を吸って固まりやすくなります。開封後は密閉して、なるべく早めに使い切るようにしましょう。

泡が立たない

泡が立たないときは、お湯の量と温度を確認してみてください。お湯が多すぎると抹茶が薄くなり、泡が立ちにくくなります。反対に、ぬるすぎるお湯でも泡はうまくできません。

また、茶筅の使い方も見直してみましょう。茶筅を底に押しつけたまま振ると、泡がつぶれてしまいます。

底から少しだけ浮かせて、手首のスナップを効かせて前後に振るのがポイントです。

それでもうまくいかない場合は、抹茶の量を少し増やしてみるのも一つの方法。慣れないうちは抹茶2g、お湯70mlくらいの少し濃いめの割合のほうが泡立てやすく感じるはずです。

茶筅が縁や底に当たって振りにくい

口が細いマグカップや深いマグカップだと、茶筅が縁や底に当たってうまく振れないことがあります。私も最初は細身のマグカップを使っていて、茶筅がガチャガチャ当たって思うように動かせませんでした。

この場合は、口が広くて浅めのマグカップに変えるのが一番の近道です。手持ちに合うものがなければ、電動のミルクフォーマーを使う方法もあります。

ミルクフォーマーなら狭いマグカップでも簡単に泡立てられるので、毎日手軽に飲みたい人にも向いているでしょう。

泡立てる道具メリットデメリット
茶筅きめ細かい泡が立つ/本格的な味わい慣れるまで少し練習が必要
ミルクフォーマー狭いマグでも使える/手軽で早い泡がやや粗くなりやすい
小さな泡立て器家にあるもので代用できる泡立てに時間がかかる

苦すぎる

抹茶が苦すぎると感じる場合は、お湯の温度が高すぎる可能性があります。沸騰したてのお湯は苦みや渋みを引き出しやすいため、80℃前後まで冷ましてから使ってください。

抹茶の量が多すぎることも原因の一つです。ティースプーン山盛りで入れていたなら、軽く1杯に減らしてみましょう。

それでも苦みが気になるなら、抹茶そのものを見直すのもおすすめです。抹茶には、苦みがおだやかで甘みを感じやすいものから、しっかりした渋みが特徴のものまで幅があります。

はじめのうちは「薄茶用」と書かれた、飲みやすいタイプを選ぶと失敗しにくいですよ。

まとめ:マグカップから毎日の抹茶習慣を始めよう

抹茶は、茶碗や本格的な道具がなくても、家にあるマグカップで十分おいしく点てられます。

大切なのは器ではなく、「ふるう」「少量のお湯で先に練る」という手順を守ること。この記事のポイントを、最後にもう一度振り返っておきましょう。

ポイント内容
マグカップの選び方口が広く、底が平らで浅めのものが点てやすい
分量の目安抹茶1.5〜2g、お湯70〜80ml、温度は80℃前後
一番大切な工程少量のお湯で先に練ってから、残りのお湯を注ぐ
失敗したときダマ・泡・苦みは、手順と分量の見直しで解決できる

作法を気にせず、まずは自分のために一杯点ててみてください。

慣れてきたら、牛乳を加えて抹茶ラテにしたり、好みの抹茶を探してみたりと、楽しみ方が広がっていきます。

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