スーパーやカフェで抹茶を頼もうとしたら、値段が高くなったと感じませんか?昨今の物価上昇、海外への輸出で、抹茶の価格は大きく値上がりしています。
とは言っても、美味しい抹茶を今でも変わらず、飲み続けたい方も多いと思います。
2026年の秋冬、抹茶の飲み方のキーワードは「少量・ホット・組み合わせ」です。抹茶の値上がりと寒さが重なり、アイスラテをたっぷり飲む形から、少ない量で満足できる飲み方に関心が移ってきました。
ほうじ茶と合わせる、スパイスで香りを足すといった工夫をすれば、抹茶を控えめにしても物足りなさは出にくくなります。
この記事では、今季流行りそうな飲み方を5つ、分量や作り方のコツと一緒に紹介します。
2026年秋冬、抹茶の飲み方が変わる3つの理由

ここ1年で、抹茶の楽しみ方は大きく変わりました。背景にあるのは、価格・季節・海外トレンドの3つの流れです。
飲み方を紹介する前に、まずはその理由を整理しておきましょう。
抹茶の値上がりで「1杯の満足度」重視へ
2026年4月の新茶の初取引では、お茶の生産量が日本一の鹿児島県で、平均価格が前年比6割高になりました。
抹茶の価格も、平均すると以前の約2倍まで上がっているといわれています。
この主な原因は、海外での需要の急増です。抹茶の原料になる「碾茶(てんちゃ)」の生産が追いつかず、国内の店頭価格にも影響が出ています。
毎日気軽にたっぷり使うのは、正直むずかしい状況でしょう。そのため「量は少なくても、1杯をきちんとおいしく飲みたい」と考える人が増えています。
寒い季節はホット回帰
夏のあいだは、アイス抹茶ラテがカフェの主役でした。それが10月ごろから、温かい飲み物を選ぶ人が増えていきます。
ホットには、温度が上がると香りが立ちやすいという利点もあります。抹茶の量が少なくても、風味を感じやすいんです。
冷たい飲み物は香りが弱く感じられるため、アイスで同じ満足感を得ようとすると抹茶を多めに入れることになります。値上がりの今、ホットで飲むのは節約の面でも理にかなっているといえます。
海外発の”組み合わせ”アレンジが定着
米スターバックスは、2023年に4種類だった抹茶ドリンクの定番が、2026年2月までに3倍に増えたと発表しています。ピスタチオや柑橘、ベリーとの組み合わせも広がっているようです。
最近になって、この流れが日本にも入ってきました。抹茶にナッツやスパイスを合わせたメニューを、街のカフェで見かける機会も増えています。
ほかの素材で味に奥行きを出す飲み方は、抹茶を控えめに使いたい今の状況とも相性がいいでしょう。
2026年秋冬に流行る抹茶の飲み方5選

ここからは、今季試してほしい飲み方を5つ紹介します。
茶こしと泡立て器(またはミルクフォーマー)があれば、どれも家で作れます。抹茶の量は1杯あたり1〜2gを目安にしました。
①抹茶×ほうじ茶の「ハーフ&ハーフラテ」
【材料】抹茶1g、ほうじ茶パウダー1g、お湯30ml、牛乳150ml
抹茶とほうじ茶パウダーを茶こしでふるい、70〜80℃のお湯で溶かします。そこへ温めた牛乳を注げば完成です。
抹茶のすっきりした苦みに、ほうじ茶の香ばしさが加わり、秋らしい味になります。抹茶を半分に減らせるので、コストを抑えたい方にも向いています。
ほうじ茶は抹茶よりカフェインが少なめなため、夕方以降に飲みたいときにも使いやすいでしょう。甘さがほしい場合は、黒糖を少し加えるとよく合います。
②スパイス抹茶チャイ
【材料】抹茶1.5g、お湯30ml、牛乳180ml、シナモンパウダーひとつまみ、すりおろし生姜小さじ1/2、きび糖またははちみつ適量
小鍋に牛乳とシナモン、生姜を入れ、弱火で沸騰直前まで温めます。お湯で溶いた抹茶をカップに入れ、牛乳を茶こしでこしながら注いでください。
スパイスで香りが増すぶん、抹茶が少なくても味がぼやけにくくなります。生姜は加熱すると、体を温める働きがあるとされる成分が増えるといわれ、冬にはうれしい組み合わせです。
シナモンは入れすぎると抹茶の香りが隠れるので、ひとつまみから調整するのがおすすめ。
③ピスタチオ抹茶ラテ
【材料】抹茶1.5g、お湯30ml、ピスタチオペースト小さじ1、牛乳またはアーモンドミルク150ml
温めたミルクにピスタチオペーストを入れ、泡立て器でしっかり溶かします。別にお湯で点てた抹茶を、上からゆっくり注いでください。
ナッツのコクで抹茶の苦みがやわらぎ、飲みやすくなります。ピスタチオペーストには加糖と無糖があるため、買うときにラベルを確認しておきましょう。
無糖を選んで、はちみつなどで甘さを調整すると失敗が少なくなります。アーモンドミルクを使えば、牛乳よりカロリーを抑えられるのも利点です。
④抹茶ホットチョコ
【材料】抹茶1.5g、お湯20ml、牛乳150ml、ホワイトチョコレート20g
牛乳を鍋で温め、火を止めてから刻んだホワイトチョコを溶かします。チョコは高温で分離しやすいため、沸騰させないことがポイントです。最後に、お湯で溶いた抹茶を加えて混ぜます。
ホワイトチョコの甘さがあるので、砂糖は必要ありません。甘さのなかに抹茶のほろ苦さがしっかり残り、デザート感覚で楽しめます。
ミルクチョコやビターチョコだとカカオの風味が強く、抹茶の味がわかりにくくなりがちです。抹茶を主役にするなら、ホワイトチョコを選ぶのが無難でしょう。
⑤濃いめ抹茶ショット
【材料】抹茶1.5〜2g、お湯(70〜80℃)20〜30ml
抹茶を茶こしでふるって茶碗に入れ、少量のお湯を注ぎます。茶筅は泡立てるように振るのではなく、ゆっくり練るように動かすのがコツです。とろりとしたら、エスプレッソのように少しずつ飲んでください。
一般的な薄茶は抹茶2gにお湯70mlほどが目安なので、それよりお湯を減らした濃いめの飲み方になります。量は少なくても、抹茶本来のうま味と香りをいちばん感じられる方法です。
お湯が熱すぎると苦みが強く出るため、沸騰したお湯は一度お茶碗などにうつしましょう。品質がそのまま味に出るので、この飲み方だけは少しいい抹茶を使うと満足度が上がります。
少量でもおいしく飲むための抹茶の選び方

使う量を減らすぶん、どの抹茶を選ぶかで味の差が出やすくなります。ここでは、買うときに見ておきたいポイントを3つまとめました。
用途でグレードを使い分ける
①〜④のようにミルクや甘みと合わせるアレンジなら、ラテ用や製菓用のグレードで十分おいしく作れます。
一方、⑤の抹茶ショットのように抹茶だけで味わう場合は、ストレート向けの上位グレードを選んでください。すべてを高い抹茶でそろえる必要はありません。
飲み方に合わせて2種類を使い分けると、コストと満足感のバランスが取りやすくなるはずです。
産地表記と「石臼挽き」をチェック
パッケージを見るときは、まず産地の表記を確認しましょう。国内の主な産地には、京都の宇治、愛知の西尾、静岡、鹿児島などがあります。「石臼挽き」と書かれているかどうかも見ておくと安心です。
最近は、「宇治抹茶」風の名前をつけた海外製の商品も出回るようになりました。
商品名だけでは判断しにくいため、裏面の原材料や原産国の表示まで目を通すことをおすすめします。
小容量を買って早めに使い切る
抹茶は、光・熱・湿気・酸素に弱い食品です。開封すると香りや色が少しずつ落ちていくため、20〜30g程度の小袋を選び、1か月を目安に使い切りましょう。
保存するときは、袋の空気を抜いて密閉し、冷暗所か冷蔵庫へ。
冷蔵庫から出してすぐに開けると、温度差で結露が生じかねません。常温に戻してから開封すると、最後までおいしく飲めます。
まとめ|今年の秋冬は”大切に飲む抹茶”を楽しもう

2026年秋冬の抹茶は、たっぷり飲むものから、少量を大切に味わうものへと変わりつつあります。
今回紹介した5つの飲み方を振り返っておきましょう。
①ほうじ茶と合わせるハーフ&ハーフラテ
②生姜とシナモンで温まるスパイス抹茶チャイ
③ナッツのコクを足すピスタチオ抹茶ラテ
④ホワイトチョコで甘く仕上げる抹茶ホットチョコ
⑤抹茶そのものを味わう濃いめ抹茶ショット
どれも抹茶は1〜2gと控えめで、満足感のある一杯に仕上がります。
まずは手持ちの抹茶で、材料が少ない①か⑤から試してみてはいかがでしょうか。
